富士宮通運での製造風景イメージ

製造の苦労も共有・理解し合える稀有な物流会社。
富士宮通運は最初に相談する“駆け込み寺”であり、最後にすがりつく“切り札”です

企業名非公開(製造業)

  • 製造加工
  • ロジスティクス
  • 健康食品

取引の背景

健康志向の高まりで生産需要が拡大。自社倉庫がキャパオーバーになり富士宮通運に保管を依頼

当社は健康食品をはじめとしたソフトカプセルの包装を行う会社です。ボトルやアルミパウチ、PTP、三方シールの充填や包装に対応しています。

健康食品の業界では、十数年前にコエンザイムQ10が爆発的にヒットしたことが記憶に新しいでしょう。以降も健康志向は一般に広がり、当社の生産量も年々拡大していきました。それに伴い、資材や製品の「保管」が課題になり、いよいよ自社の倉庫だけでは保管しきれないという状況に。

倉庫の拡張もしましたが、それでも追いつかず…「力を貸して欲しい」と声をかけたのが富士宮通運でした。2017年に取引を開始して、最初の1ヶ月間は保管業務を委託。2ヶ月目からは、資材の保管から製造加工、製造後の納品物の保管まで、一貫して依頼するようになりました。

インタビュー風景写真

製造加工の評価

専門設備&オペレーターの高度な技術で球形カプセルの粒数充填に対応

取引開始から7年ほど経ちますが、その間途切れることなく製造加工と保管業務を委託しています。

製造加工では、主にソフトカプセルのボトルケース充填と包装を委託しています。充填機は当社の設備よりも高性能な機器を導入されているので、生産能力が高く、ひと月で15万本という大量ロットの製造にも対応してもらいました。また「明日資材を送るので、翌日製造し、その翌日に納品してほしい」という超短納期を引き受けてもらったこともあります。

もうひとつ、球形カプセルの正確な計数充填ができることも、当社が富士宮通運を手放せない理由です。球形カプセルは、通常のフットボール形のソフトカプセルとは異なり、充填機のラインに流した際、カプセルが安定しないので、振動レールの上で止まることなく転がり続けてしまいます。そうすると、センサーでの正確な計数が難しく、当社では昔ながらの計数盤を使い、手作業で充填していました。

富士宮通運は、当社の取引会社のなかでいち早く専用のアタッチメントを導入し、球形カプセルの機械充填を可能にしてくれましたね。先進的な技術導入とともに、扱いの難しい機器を高い精度で使いこなすオペレーターの技術力も素晴らしいです。

GMP認定工場の銘板

ロジスティクスの評価

システム化された在庫管理で急な入出庫にも対応。富士宮通運は最初に相談する“駆け込み寺”であり、最後にすがりつく“切り札”

富士宮通運はもともと物流会社ですので、主軸である倉庫業務の安心感は段違いです。

無数のラックが立ち並ぶ巨大な倉庫のなかでも、アイテムごとに保管場所や数量がシステムで正確に管理されていて、非常にスムーズに出庫ができます。パレットの番号を伝えて予定した時間に受け取りに行くと、パレットがピックアップされた状態になっていて、あとはトラックに積み込むだけ。こちらで探す手間は一切かかりません。

また、富士宮通運は、製造現場の商流や事情にも理解が深いと思います。製造の業界では、先述したコエンザイムQ10のように、メディアの影響で製品需要が爆発的に拡大したり、外国人観光客の増加を見据えてドラックストアが大量に在庫を仕入れたりといったことが頻繁に起こります。予期できなかった需要の変動に合わせ「急ぎで倉庫から資材を出したい」「製品の出荷を予定よりも早めたい・遅らせたい」など、その都度、対応しなければなりません。

倉庫業務一筋の会社の場合、製造の“切羽詰まっている”状況に対して理解がなく、急な入出庫の相談は断られる場合もあります。なかには予約以外の入出庫を受け付けない倉庫や、決められた時間内しか出し入れできない倉庫もありますよね。

富士宮通運は倉庫管理のスペシャリストでありながら、製造も行う企業として、製造の苦労も共有し、理解し合える稀有な存在です。急なお願いをしても、断られた記憶は一度もありません。現在は当社で作った製品も含め、常時4tトラック8台分くらいの物量を保管してもらっています。

一部、他社の倉庫も使っていますが、富士宮通運は案件がきたら最初に相談する“駆け込み寺”。同時に、どの倉庫でも受けられない案件が発生したとき、最後にすがりつく“切り札”でもあります。

それに、富士宮通運は、担当営業の方や事務の方、製造管理の方、どなたもとても明るいですよね。気持ちの良い応対から、仕事への情熱や、「お客さんのために」という想いがいつも伝わってきます。

こうした人間力の高さも富士宮通運の大きな魅力ではないでしょうか。案件が入ったとき、最初に声をかけたいと、自然と頭に浮かぶ会社です。

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富士宮通運への期待

現場レベルで情報交換し、共に品質向上を目指したい

健康食品は、今後さらなる需要の多様化や拡大が見込まれます。そうした市場の変化にも対応できるよう、富士宮通運とは現場レベルで情報交換をしながら、共に品質向上を目指していきたいです。

実際のところ、製造業界は同業同士の関わりが薄く、自社の環境をなかなか客観視できません。今の方法がベストプラクティスかどうかを判断する指標がないまま、慣習にしたがって仕事をするしかない…そんな感覚を持っている企業も少なくないでしょう。

当然、お互いに明かせない独自のノウハウもあるはずです。それでも、閉鎖的な業界のなかで「共に助け合い、切磋琢磨していきたい」と思えたのは、相手が富士宮通運だからこそ。相互の現場視察や勉強会の実施など、実現に向けてその方法を検討していきたいです。

※取材年月:2023年1月

※記載の部署名・役職名は取材時のものです

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