製造加工・出荷判定・製品保管・流通の一気通貫体制で企画・開発の柔軟さを守りつつ、品質の向上と40%のコストダウンを実現

企業名非公開(製造業)

  • 製造加工
  • ロジスティクス
  • 化粧品

導入背景・課題・提案

製造加工・出荷判定・製品保管・流通を一気通貫できれば製品の動きが最小限に

当社は、自然素材などをテーマにした化粧品開発を主事業としています。主に基礎化粧品、シャンプー・コンディショナー、そしてリップスティックなどのメイクアップアイテムも幅広く展開しています。企画・開発した化粧品の原料加工(バルク製造)は、自社ではなく製造を専門とするOEM企業へ委託しています。

従来、OEM企業が原料加工した製品は当社の契約倉庫へ納品し、当社が契約倉庫に対して物流オペレーション指示をし、運送会社を利用し販売先へ引き渡していました。しかし、納品にかかる物流コストや、倉庫管理の負担を鑑みると、製品を動かさず、製造加工から出荷判定・製品保管・流通まで一気通貫で管理する方が効率的であるのは明らかです。

富士宮通運は当社のバックヤードとして、製造加工や保管だけでなく、返品受付なども含めた業務全般をお任せできるということで取引を決めました。さらにグループ会社と連携し、出荷・流通から消費者向け物流まで一手に担うことができるという点は、大変魅力的でした。パートナー企業を探し求めてきた中でも、このように製造加工・出荷判定・製品保管・流通まで集約された体制でお任せできる企業は希少です。

広大な倉庫建屋内に工場が同居

広大な倉庫建屋内に工場が同居

天候の影響を受けずに積み下ろしできる広大なトラックヤード

天候の影響を受けずに積み下ろしできる広大なトラックヤード

高いサービス品質と長年の経験に基づく豊富なノウハウ、さらに「地の利」も

富士宮通運は、製造加工品質の証である「GMP(Good Manufacturing Practice:適正製造規範)」に基づいた管理体制をとっているところも信頼できますね。また、「ISO 22716(化粧品GMPガイドライン)」においても「化粧品、医薬部外品の製造(充填、包装、仕上、保管)」の認証を獲得しているなど、品質への厳しいまなざしを感じられます。

物流においては、利用運送業の強みを活かし全国の物流網を熟知した配車手配など、長年の経験に助けられています。また、富士宮通運の所在地である静岡県は、都市部より保管コストを抑えられるだけでなく、東西日本の中心に近いことから、全国への物流コストを最適化できる「地の利」も備えているところもポイントですね。

原料加工は、企画・開発の柔軟さやコストパフォーマンスを担保するため、“都度自由に選べる”ことが重視されます。一方で、物流面はそうはいきません。化粧品の販路は短期間で大きく変わるものではなく、むしろ一度出来上がった物流網を手放すと、再び構築するには相応のリソースを要します。安定した製造・物流体制で企画・開発の柔軟性を支える富士宮通運のスキームは、まさに当社のビジネスにマッチしていたのです。

当時、製造・保管・流通までを集約するというのは大きな決断でしたが、輸送費の高騰やドライバー不足を懸念して相乗り配送などに取り組み始める企業も多い昨今、早めに対策を取れてよかったと実感しています。

富士宮通運のスキームについて詳しく見る事例完全版PDFダウンロード

包装工程

現場での製造・管理体制

製造加工から隣接倉庫へ即時入庫、そのまま出荷を迎えられる管理体制

現在は、当社が企画・開発し、OEM企業が原料加工を行った半製品を富士宮通運へお預けして、仕上げ加工を施して同拠点内の倉庫で製品保管。そこから直接出荷することで、輸送距離を最小限に抑え、倉庫管理や物流のコストを軽減するというスキームで運用を行っています。

具体的には、まず原料加工を担当するOEM企業から、液体の製品を容器に充填された「半製品」の状態でお預けします。粉体(パウダー)は充填前の状態で、富士宮通運のクリーンルームで容器に充填されて製品化することもあります。

半製品は、箱入れ、ラベル貼り、セット組みなどの製造加工を経て梱包され、倉庫へ入ります。製造加工における当社からの作業指示は多岐にわたりますが、その一つひとつに丁寧に応え、予算に合わせて十分な作業をしてくださるので非常に助かっています。

富士宮通運は倉庫建屋内に仕上げ・梱包作業を担うセクションが隣接しているので、輸送コストがかからないばかりか“ほぼゼロ距離で即時入庫”できることで、運搬による温度変化などのリスクが最小限に抑えられます。倉庫内のレイアウトも、保管期間や出荷の物量・頻度などを考慮して工夫されているとのことで、商品を大切に扱ってくださっているのが伝わってきます。

検査の様子

検査の様子

製品検査、微生物検査にも対応

入庫後は、当社へ製品のサンプルを送っていただき、出荷の判断をいたします。主要な製品検査などは当社で行っていますが、富士宮通運でも品質管理検査をしていただいています。特に微生物検査の設備は、製造加工などのいわゆる下流工程を担う工場ではまだ珍しく、ご依頼する決め手の一つにもなりました。

製造加工後の製品は、出荷判定前まではOEM企業の名義で管理されますが、当社が出荷の判断を済ませると、当社名義へと切り替わります。本来であれば出荷判断を経て当社拠点へ納品し、そこから運送会社へ……という工程がなくなり、倉庫に入ったまま「出荷待ち」の状態へ移行できるため、大幅なスピードアップを実現しています。

富士宮通運の品質管理検査について詳しく見る事例完全版PDFダウンロード

細やかな手作業

細やかな手作業

設備規模拡大、ライン調整などにも柔軟に対応

例えば、粉体を規定量に合わせて容器に充填する工程は大変細かい作業を伴います。また、衛生面においてもクリーンルーム内で厳密に取り扱わなければなりませんが、富士宮通運は当社の要望に応え、対応する設備を拡充してくださいました。こうした姿勢にも、大変感謝しています。

また製造加工では、富士宮通運の設備に加え、当社が用意した設備での作業にも対応いただいています。そしてライン構成の柔軟さも、富士宮通運ならではの特性ではないでしょうか。納期や物量のニーズにあわせて素早くラインの構成を調整し、最も効率的な運用で高品質かつスピーディに製造加工を進めてもらえます。

成果・今後の展望

従来はリソース面で難しかったアイデアも、富士宮通運となら実現できる

富士宮通運のソリューションを採用して以来、製造加工・製品保管・流通の集約によって40%のコスト削減が実現。流通スピードもアップし順調に業績を上げることができています。各工程を請け負う複数のパートナー企業とやり取りを重ねるといった必要もなくなり、社外とのコミュニケーションにかかるコストも抑えられました。
今や10年以上のお付き合いとなり、小ロット多品種から数万個単位の大規模な案件までお任せしています。富士宮通運ならではの高品質な仕上げに加えて、販路開拓による流通量の急激な増加や、新商品・キャンペーンなどに関連した急ぎの依頼などにもその都度柔軟に対応してくださるので、集約以外の面でも大きな効果を感じています。

「包装の手間がかかりすぎる」、「納品から流通のスケジュールを考えると難しい」と、以前なら製造加工や流通にかかるリソース面で諦めてきたような、高度な品質・スピードを求められる販売展開も、富士宮通運とタッグを組めば叶えられる。新たなアイデアへのモチベーションは高まるばかりです。

富士山南陵物流センター

富士山南陵物流センター

一朝一夕では養えない「総合力」が、富士宮通運の強み

富士宮通運の強みは「総合力」ではないでしょうか。そこにはすぐにイメージできる範囲を超えた、あらゆる力が凝縮されています。仕上げ・保管・流通それぞれの専門的なノウハウと設備、優れた人材、そしてそれらを一気通貫させるために全体を見通し、まとめあげるスキルは、他社にはない大きな強みだと感じています。

今後当社はさらなる事業拡大を見据えて液体製品の取り扱いやeコマースなどの小口出荷への対応などを検討しており、富士宮通運には設備の増強や体制構築のご相談をさせていただきたいと考えています。当社の事業戦略を支えていただくパートナーとして、お力添えをお願いいたします。

富士宮通運のソリューションが詳しく分かる事例完全版PDFダウンロード

※取材年月:2026年4月
※記載の部署名・役職名は取材時のものです

お問い合わせ

お電話でのお問い合わせ 0544-26-2111(平日8:30~17:15)
化粧品/健康食品/医薬部外品のことならお任せください。1P/Lの倉庫保管から大ロットの製造加工まで、製造加工・倉庫保管・通運輸送のベストプラクティスをご提案させていただきます。