自社設備だけでは賄いきれない「海外向けの大量製品加工」を富士宮通運の豊富かつ柔軟なリソースでカバー

株式会社玄聖様

  • 製造加工
  • ロジスティクス
  • 健康食品

15万本を超える、海外輸出向け製品の大ロット案件。健康食品・化粧品の企画・受託製造を手がける株式会社玄聖様が直面したのは、自社だけでは賄いきれない生産量と、国内で対応先が限られる「インダクションシール加工」という壁でした。この課題に対し富士宮通運は、シーラー機を組み込んだボトル充填ラインを構築し大量生産体制を実現。仕様や受注量に応じた柔軟な運用体制やGMP準拠等の高度な品質管理も高く評価され、原料・資材の高騰など不安定な情勢下でも安定供給を支えるパートナーとなりました。導入前の課題から今後の展望まで、株式会社玄聖 営業部 係長 阿部様と富士宮通運株式会社 製造本部 副本部長 佐野陽三にお話をうかがいました。

導入背景・課題・提案

株式会社玄聖 営業部 係長 阿部 哲也 様

株式会社玄聖 営業部 係長 阿部 哲也 様

インダクションシールに対応しながら大量生産可能な体制は、富士宮通運にしかなかった

――株式会社玄聖様の事業について教えてください。

阿部様:当社はサプリメントと化粧品のOEM工場です。実は、東京都で原料調達から調合、製造加工、出荷まで一貫製造できる工場は希少で、私たちを含めて現在3~4社ほどしかありません。お客様のご要望はどんなことでもその場では断らず、一度チャレンジしてみることを心がけています。もし難しくても「ダメでした」ではなく、次の手を考え常にお客様の期待に応えられるように努めています。

――自社で一貫製造もできるなかで、富士宮通運をご利用いただくきっかけは何だったのでしょうか。

阿部様:当社は基本的に国内向けの案件が多いのですが、あるときベトナムへ輸出するサプリメント商品を製造する案件をいただきました。これが15万本を超える大ロットで、自社だけでは賄いきれないほどでした。
それに加えて、ボトルの口にアルミなどのフィルムを非接触で溶着する「インダクションシール加工」が必須とされていました。国内でインダクションシールに対応できる製造会社はなかなかなく、なんとか2~3社見つけて声をかけましたが、1日あたりの生産数が限られ、納期などの折り合いがつきませんでした。

佐野:富士宮通運には大量生産に対応できるボトル充填ラインが3ラインあり、うち1ラインにはインダクションシーラー機が組み込んであり、玄聖様向けに稼働させています。インダクションシールの設備を持っている製造会社であっても、充填ラインの中に設備をしっかり組み込み大量生産に対応しているところはあまりないようですね。

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現場での製造・管理体制

富士宮通運の製造加工ライン

富士宮通運の製造加工ライン

工場見学で、細部まで行き届いた生産設備や運用体制に感激

――生産量や納期のほか、品質の面ではいかがでしたか。

阿部様:正式な依頼前に、クライアントとともに富士宮通運さんの工場を見学させていただいたのですが、その設備や運用体制に圧倒されました。規模や新しさだけではなく、細かいところまで配慮が行き届いていて、なおかつ無駄がない。例えば「逆戻りがないラインを保持する」と一口に言っても、そう簡単に実現できることではありません。健康食品のGMP認証(製造管理・品質管理基準)も取得されていますし、クライアントも「ここまでの設備をきちんと揃えているなんて」と感激していました。

佐野:そもそも品質がしっかりしていなければ製造加工を任せてはいただけません。富士宮通運では GMP認証を取得し、厳格な基準に基づいて製造・品質管理を行っています。認証を維持するため、認証機関による定期的な審査も受けています。

阿部様:工場見学を経て、安心して取引を開始できました。最初は1アイテムでしたが、すぐに発注が増えて5アイテムお願いするようになりましたね。まとめてお願いできると、細かな調整の手間も軽減できて助かります。

佐野:富士宮通運のボトル充填ラインは、設計当初から品質を保ちながら大量に作れる構成を考慮しています。内容物そのものはすぐ大量に作れたとしても、それを製造加工して仕上げるにはどうしても人手と時間がかかりますよね。そこを我々がお手伝いすることで、納期に間に合わせるための計算もしやすくなるのではないかと思っています。

富士宮通運株式会社 製造本部 副本部長 佐野陽三

富士宮通運株式会社 製造本部 副本部長 佐野陽三

不安定な世界情勢のなかで、富士宮通運の安定したサービスが安心材料に

阿部様:昨今、世界情勢の影響もあり原料などさまざまなものの納期や価格が本当に読めなくなっているといいますか、どんどん厳しくなってきています。そういったなかで、富士宮通運さんにお任せしていることが安心材料の一つになっています。こちらの都合で厳しいお願いになってしまうこともあるのですが、不安定な状況のなかでもしっかりと要望を聞いていただける安心感があります。社内でも「あの納期が叶ったのか」と話題になることがあるんですよ。

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成果・今後の展望

協力を深め、充填包装作業の範囲を打錠やハードカプセル注入まで広げたい

――現在の案件の成果を受けて、今後取り組んでみたいことはありますか。

阿部様:今ボトル充填で稼働している工場に、当社が持っている打錠機を入れて、錠剤を製造できないかという設備投資のご相談をしたことがあるんです。これはいつか実現できるといいですね。

佐野:当社は製造加工を主に手掛けてきていますので、原料調合まで遡って承るのはまだ難しいところもあるのですが、将来的には充填包装作業の一環として、商品を「ハードカプセルに詰める」、「打錠して固める」といったフィールドまで承れるようになりたいと考えています。玄聖様のように、一緒にチャレンジしてくださるメーカー様があれば心強いですね。

業界で勝ち残っていくための「スピード」を支え続けてほしい

――富士宮通運は、鈴与グループの一員として、グループの物流ネットワークを生かし、輸送まで一手に対応することも可能です。製造加工以外の面で検討されていることはありますか。

阿部様:現在お願いしているのは製造加工までで、所定の場所に納品するところで完了しているのですが、富士宮通運さんならベトナムへの輸出までお任せできる。そこまで一気通貫させたいと考え、クライアントと相談しているところです。

佐野:物流や保管においては「見えないコスト」が生じていることもあります。コストを比較するためのシミュレーションデータをお出しすることもできますので、まずはお客様にとってどのくらいメリットがあるか確認いただき、お役に立てるとなればぜひご協力させていただきたいと思っています。

阿部様:これに限らず、今後もどんどんご依頼する案件が増えていく見通しです。「お願いします」というより「助けてください」かもしれません(笑)。競合も多々あるなかで我々が勝ち残っていくための肝は、まず「スピード」だと考えています。「他社に真似できない短納期を叶えます」を強みにここまでやってきましたので、富士宮通運さんにその体制を支えていただくべく、ますます連携を強めていけたらと考えています。

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株式会社玄聖 様

URLhttps://gen-sei.com/

事業概要健康食品・サプリメントの企画、受託製造/化粧品の企画、受託製造

※取材年月:2026年6月
※記載の部署名・役職名は取材時のものです

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